TOEIC800点を取らなきゃいけないビジネスパーソンがやるべき10のこと
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TOEIC。
もうそんなに熱くないと思っていたら、今でも結構使われてるみたいだ。大企業の採用基準とか。そういえばどこかの会社の昇格試験の一つにTOEICが組み込まれてるというのもあった。それは650点くらいだったけど。
僕は会社の英語学習強化の後押しもあって、800点超えを達成した。ふとそのことを思い出して「TOEIC 800点」と調べたら、本の紹介ネタが多すぎてビビったので、なんかあんまり書かれてないマインドの部分を書いていく。
ここで、
「ああ、具体的な方法が書いてないならいいや」
と思った人。
それはそれで構わないけど、具体的な方法を追い求める勉強法難民は点数が上がらない。毎年新しい「〜式勉強法」とかが出てくるのは、そういう人が常にいるからだ。カモにされている事を認識してほしい。
ただ僕がこれから書く内容も全く具体的な方法を書いていないわけではない。物凄く具体的なもの(証拠写真付き)も出てくるので是非参考にしてもらいたい。
- 序.そもそも800点ってどの位のレベルなのん?
- 1.800点を取る事を宣言する
- 2.800点を取った自分をイメージする
- 3.いつ800点を取るか決める
- 4.TOEICテストを理解する
- 5.参考書を自分で選ぶ
- 6.捻出できる勉強時間を把握する
- 7.勉強量を決める
- 8.定期的に模擬試験を挟む
- 9.テクニック型解法を学ぶ
- 10.健康管理
- まとめ
序.そもそも800点ってどの位のレベルなのん?
僕はスペックが欲しいって目的ではなかったので、800点が世の中でどのレベルか知らなかったけど、会社が部門毎に期待する点数や、点数毎のできることの目安を見ると
結構英語デキる人
のクラスに入る印象だ。国際部門でも700以上あればそこそこ仕事見つけて働けそうだもんね。
(一財)国際ビジネスコミュニケーション協会(TOEIC本家サイト)を見ると 900点は別格としても、800点も十分英語がデキる人レベルって事になるだろう。「職場での問題点を議論しているところにいて、内容が理解できる」って、マジか。下手に点数だけあげるとヤバいなこれ。
一番最近のテストだと、上位15%に入ってる人が800点クラス。こう見ちゃうと、800点狙う事自体が結構レベル高く見えるね。でも大丈夫。僕なんて入社時は400点台だったから。
1.800点を取る事を宣言する
これがまず大事。ビジネスの成功哲学とかではよく言われてるんだけど、自分の大事な人、「この人は裏切りたくない」という人に宣言する。「私やります!」って。僕の場合は奥さんとか上司。まぁ宣言したってより、自動で通知されちゃうからね。
これは結構な効果がある。強すぎないゆる〜いプレッシャーが持続する感じでちょうど良い。しかも、仮に失敗してもリベンジするモチベーションにもなる。一度言ったからにはやり切ります!みたいなね。そういう人間の一貫性を尊ぶ心理も味方につける事ができるわけ。
どうでもいい人に宣言してもしょうがないから、必ずあなたの中で大切だと思う人に宣言すること。
2.800点を取った自分をイメージする
マインドの事を書くっていったでしょ?こういうことを書くと、
「あ〜自己啓発ぅ、きもい〜」
とか思われそうだけど、まぁ、そもそも勉強なんて全部自己啓発なんでね。そういう人は勉強やめたら?って思います。
で、イメージっていうのは「よっしゃぁぁぁぁぁ!!」とかガッツポーズしてる姿でも良いんだけど、
・こないだ英語で対応できなかった仕事が回せて褒められてる自分
・英語に関する仕事を振られて「任せてください!」って言ってる自分
・英語の情報を素早くインプットしてる自分
・カフェで英語ネイティブの友人と語らう自分
・英語のおかげで評価がワンランクアップした自分
とかね。そういう具体的で思わず「そんな自分かっこええや〜ん」ってニヤッとしちゃうようなイメージが良い。具体的且つちょっと手が届かないくらいのところ。いきなり、国際会議で発言!とかはやり過ぎ。
3.いつ800点を取るか決める
オススメは2個先くらいかな。大体次のTOEICには申し込めないタイミングっていうのもあるけど、すぐ次だと時間的余裕が無さ過ぎる。月イチでやってるから次のテストってなると、勉強に使う時間が一ヶ月も取れない。次のテストは模試と捉えて、2個先、3個先を目指すのが良い。
というタイミングの話もあるけど、どうしてもなら目前のテストでも良い。とにかくいつのテストで800超えするか決めること。これが無いのに勉強計画は立てられないはずだ。やはりビジネスパーソンとしては逆算思考で考えていこう。
4.TOEICテストを理解する
いわゆる、彼を知り己を知れば百戦殆からず、というやつ。TOEICテストは2016年5月に一部修正が入ったみたいだけど、そういう事よりまずは、
・どういう構成なのか?
・どういう問題数配分なのか?
・各項目の特徴は何か?
といったところをちゃんと押さえておく必要がある。これをしないでテストに臨むのはルールを知らずにゲームに勝とうとするようなもの。ゲームのルールと戦う相手を分析して初めて勝利が見えてくる。今までやっていなかった人は、改めてテストを理解するところから臨むべきだろう。
実はやってない人がこれをやるだけである程度点数が上がる。時間配分の考え方ができるようになるからだ。なんとなく前から解いていくのではなく、常に時間見ながら捨てるものは見切っていく。どうでも良い文法問題で詰まっちゃうような人は要注意。
5.参考書を自分で選ぶ
TOEICスコア800点突破の為のオススメ参考書5選とか読んでる暇があったら、本屋に行けばいい。そして本を開いて選ぶ。ビジネス書なんかよりも長く深い付き合いになるのが参考書だ。どこの誰だか知らない人が、「オススメだよ!」とか言ってるのを鵜呑みにして選ぶ時点で800点は遠い。本屋で本を開くか、近くに大きい本屋が無いなら大量に買って自分に合うものを始めるようにする。これほんと大事。
カラーか白黒か、図が多い方がいいか、漫画調がいいか、テキストが好きか。こういう事が毎日の積み重ねに地味に効いてくる。
ただでさえ勉強なんてやりたくない事として刷り込まれちゃってるのに、「あのTOEICマスターが推薦!」とかって、自分に合わない本で勉強できるわけがない。自分に合う参考書は自分にしか分からない。どんな参考書でも死ぬ気でやれば結果でるから安心して自分のフィーリングに合うものを選ぼう。
手にとって、気に入った参考書を相棒として連れて帰ってほしい。基準はやるのがワクワクするような内容のものだ。
6.捻出できる勉強時間を把握する
あなたが決めたテストのタイミングまでに、
・あと何日あるか?
・一日何時間使えるか?
を明らかにしよう。僕の場合は、朝1時間、電車の行き帰り2時間、夜1時間の計4時間くらいだったと思う。でも、これは上手く時間が使えた時。もっと少ない日も当然ある。でも、把握するのが大事。その時間を完璧にブロックするのが目的じゃなくて、勉強計画の元になる時間的リソースが必要なんだよね。
7.勉強量を決める
で、使える時間が分かった上で、選んだ参考書を日別に割り振ると。300ページだったら1日15ページ × 20日間で1周終わる。でも大体ライティング用、リスニング用、単語用の3種類くらいはやるから、それらを1日毎に割り振る。
大事なのはそれらを表にして進捗をトレースしていくことだ。
こんな感じだ。
3冊を1日当り15ページ〜20ページ強こなすペース。
汚っ!
ダサっ!
不潔っ!
って思ったあなたが800点超えてるなら別に良い、というかむしろ汚いものを見せて申し訳ないキモチ。でも、超えてないなら黙って記録を付けてやり始めるべし。こうやって記録を付けていくと、大体最初はちょっと頑張る。で、途中でどうしてもできない日が出てくる。でもそれが気持ち悪くなってきて、またちゃんとやりだす。記録を付けてなかったらちょっと気が抜けたら最後、そのままフェードアウト間違いなし。
よく見るとわかるが、この20日間で何もやらなかった日は二日ある。しかも、日によってやる気が全く違う事が分かる。でも、3つの参考書をほぼ2周している。
実は、これ以外に行き帰りの電車で単語練習をやっていた。ただしそちらはすぐに飽きてしまった。自分で選んで納得して買っても、そうやって脱落する参考書が出てくる。でも、それでいい。2冊か、3冊ちゃんとやったら、ちゃんと点数は上がるのだ。
8.定期的に模擬試験を挟む
これもトレースの一環で、自分の成長具合を確かめる機会を置く。できれば会場試験を受けに行くのがベストだが、一個前の試験だと、結果がテストまでに間に合わない。なのでやはり、自分の家、喫茶店、図書館など、どこかで自主模擬テストを実施する必要がある。この模擬試験には二つの効果がある。
壱:自分の成長具合を確かめ、弱点克服を目指す
弐:時間配分を叩き込む
得意分野にもよるが、僕の場合リーディングは文法問題の後、スグに長文を全部解きにかかる。そして残った時間で前の問題を解く、という感じだ。順番通り解けるならそれでもOK。だけど、800点くらいのラインだと全て余裕を持って解ける人は少ないだろう。時間配分を考えて、あなたの一番解きやすい方法で解く、これを体に染み込ませる必要がある。
本番では100%の力が出なくても、800点が取れるくらいにしておくべきだ。模擬試験で850点に届けば、本番での800超えが現実になってくる感じだ。
9.テクニック型解法を学ぶ
900点クラスには不要な知識だが、巷には「もう、TOEICまで1週間しかないよ、どうしよう〜」という人向けの参考書がある。こういうのは、出題者の心理を突いた解法を教えてくれる。
明らかに聞き間違えそうな単語が入る選択肢は答えじゃない
考えても無駄な問題に2秒以上時間使わない
ダブルパッセージは見た目ほど難しくないし問題数多いおトク
とか。そういうテクニックを駆使すると、更に効率よく時間を使ったり、4択の問題を2択にすることができたりするのだ。
もう、完全にテクニック重視の本。TOEICで結果がでりゃいいんでしょ?というスタイル。でも、それでいい。あなたのゴールはネイティブのように流暢にペラペラになることじゃない。800点を超える為なら手段を選んでいられないはず。まして、800点クラスはまだまだ抜けが多い。こういうテクニックで少しでも穴を埋めておけば、取りこぼしを減らすことができる。
10.健康管理
個人的に驚くのが、「TOEICで眠くなっちゃって」とか言う人。もう、受ける資格無しだよね。ホントお金持ちって多いなって思う。一回のテストで5,000円もとられるのに。TOEICで寝ちゃうくらいならそのお金寄付したらいいのに。還付があるから確定申告の勉強にもなるよ。
なので、健康管理、眠気・集中力持続対策。こういうことは抜かり無く準備して当日のテストに臨もう。ここで、「ま、いっか」って思っちゃったら凄い時間を無駄にしてしまう。勉強をしてなくても、「そろそろTOEIC近づいてきたな」っていう感覚を脳はずっと持ち続けている。その間、意思の力を使ってしまうのだ。脳の力には限りがある。無駄な事に意識がいかないように、やる気がなくなったら少しでも早く100%止める事。
ちなみに、眠気対策は、お腹をいっぱいにし過ぎないこと。朝から軽〜く勉強してスイッチを入れておくこと。これだけでだいぶ変わる。
まとめ
というわけで以下の10個のポイントを紹介してきた。
- 800点を取る事を宣言する
- 800点を取った自分をイメージする
- いつ800点を取るか決める
- TOEICテストを理解する
- 参考書を自分で選ぶ
- 捻出できる勉強時間を把握する
- 勉強量を決める
- 定期的に模擬試験を挟む
- テクニック型解法を学ぶ
- 健康管理
実行に移せないと思うなら、最初から受けるのを止めて他の事に時間とお金を使おう。その方がはるかに有意義に時間を使えるはずだ。英語なんかできなくても出世する人、ビジネスで成功する人は山ほどいる。
おまけ
しかし、本気で800点を目指すなら、最後にもう一つだけお伝えしたいポイントがある。それは、
リスニングから鍛える
ということだ。できれば450点付近を取れるようにしたい。 なぜなら、リスニングは必ず全ての問題に目が通せるからだ。時間配分の細かい調整は必要ない。だから点数を上げやすい。
この流れなので参考書を紹介する気は あまり無いが、リスニングについて1冊だけ僕が使ったものを教えるとすれば、
「英語耳」
だ。
正直に言って、多くの人にオススメできる本ではない。僕はこの本をボロボロになるまで使った。そしてリスニングの点数が200点近く上がった。この本の趣旨はとてもシンプルで、「発音できないものは聴けない」というものだ。発音の基礎から徹底的に入れ直す参考書はこれ以外に見たことが無い。
この本がボロボロになったのは僕が凄く勉強好きだったからではない。この本で「やれ」と書いてある事を普通に守ってやっただけ。読めば分かるが、内容を実践するだけで相当丁寧に扱わないと、本は必ずボロボロになる。その覚悟と決意がある人にのみオススメする。
ただし、この本を忠実に実践したら発音とリスニングの能力が劇的に上がる。英語をしゃべる恥ずかしさもとれる。英語の発音の理由が、舌と口と喉の動きを通して理解できるようになるのだ。TOEICくらい丁寧に話してくれる英語なら、かなり聞き取るのが楽になるはずだ。
おわりに
ここまで読んだあなたはかなりTOEICへの思いが強い人だろう。安心させるわけではないが、正直800点の壁はそんなに高くない。是非800点を取って、その先の未来を広げてほしい。
そして、上手くいったら教えてほしい。そういう反応が何よりも嬉しいから。